責任転嫁しつつの身の上話②
今年の初め頃、元?同級生が自殺した。田舎だから幼稚園から中学卒業までずっと同じメンバーの1クラスだけで生活してきたから、実質幼なじみみたいなものだ。
失踪して、ひと月経って死んだのが分かったらしい。僕が死んだ訳でもないのに、母さんはボロボロ泣いて僕を抱きしめた。
僕が死にたいと思っているのは、メンタルクリニックみたいな所に通わせてもらっていたから母さんも知っていた。だから、余計に不安にさせたんだと思う。
1度喧嘩?みたいなことをして、家を飛び出して公園までぶらっと歩きにいって、帰ってきた時も酷く心配して泣きそうになって抱き締められた。
僕が居なくなったら、おかあさんはきっとたくさん泣いて死んでしまうんじゃないかと思う。
僕の死んだショックが大したことなくても、きっと家が壊れるんじゃないかと思う。
ただでさえ母さんの更年期障害?とか始まっていて、父がもう少しで定年だから家にいるようになるんだから、家の中はきっとぴりっと、ギスっとする。おかあさんのケアとかお手伝いをする人がきっと僕が居なくなったらしなくなる。兄とかは本当に手伝いをしないしありがとうを言わない。母さんが家のことをしてくれるのを、きっと当然のように思ってるんだと思う。だから、きっとおかあさんの心が耐えられなくなってしまうんじゃないかと思う。
①で言った通り田舎に越してきて、歳の近い人もおらず、若い頃の同級生と今交流がある素振りも見せていない母さんは、きっと孤独になってしまう、と思う。
買い被りすぎかもしれないし余計な心配かもしれない。
けれど僕はおかあさんが心配で仕方ない。
だから僕はまだ死ねない。死にたいけれど逃げたいけれど、おかあさんが安心して死ぬまで、僕は死なない。
息が出来なくても界隈にいれなくても、孤独から逃げられなくても。
今は精神科に通ってない。行きたいと言い出せばきっと母さんは心配するから。
元気がないけれど、母さんが心配するからちゃんとご飯は無理やり食べてるしちゃんと笑っている。疲れてしまうけれど。
アームカットは絶対バレないようにしてる。大丈夫。
死ねない理由を怖いからじゃなくて母さんに押し付けるのはあんまり良くないと思っているけど、僕の中でくらい、少しだけ甘えさせてほしい。
ほんの少しだけ申し訳ない。ごめんなさいとずっと謝ってる。
素敵な親で、恵まれているはずの環境で、なんで僕はこんなに弱くてバカに育ってしまったんだろう。なんでこんなに上手く生きれないんだろう。
謝ることばかりだ。
もう少し、ちゃんと生きれたらと思う。
だから、ちゃんと生きる努力を少しずつしている。
朝ちゃんと起きたりとか、やらなきゃ行けないことをちゃんとやる、だとか。
今はそれで精一杯だけど、それがちゃんとできるようになったら普通の人の頑張ってるラインに立てるように頑張ろうと思う。